景気と経済政策の関係:発表内容で動向を探る
知っておきたい経済政策とは
経済政策は「財政政策」「金融政策」「為替政策」の3つがあります。簡単に経済政策と言っても内容を紐解けば多くの情報を必要とします。簡単に説明すると、景気が良い時は気が緩まないように引き締めるような対策を行いつつ、長く景気が続くように調整することが求められる結果となり、景気が悪い時は負担を緩和するような対策を行いつつ、出来る限り短い期間で不景気を抜け出せるよう結果が求められます。
為替政策
為替政策は他国通貨にも影響を及ぼす為に「自分たちだけ良ければよい」ような勝手な都合の政策はできない為、発動のタイミングが非常に難しいです。国際協調の観点から見ても慎重に調整を重ねた上で為替政策を行うことになります。
財政政策
財政政策は減税・増税や公共投資など政府支出の増減によって行われます。景気が良い時の財政政策は緊縮的になります。政府の支出を削減したり、増税を検討したりします。「景気が良くなっているのだから増税」を、という理論上では可能なことでも現実的に先行きが確実じゃない以上、税率を変動させるようなことは非常に難しいとされます。逆に景気が悪い時は財政政策は緩和的になり、減税や政府出増を行うとされます。
金融政策
金融政策は日本銀行の資金供給量や金利の調整によって行われます。景気が良い時の金融政策は引き締められます。市中からの資金を吸収、政策金利を高めに誘導するような動きが見られます。具体的には金利の上昇、借り入れに歯止めをかけるような内容です。逆に景気が悪い時には市中へ資金を供給し、政策金利を低めに誘導するような動きが見られます。
日本中央銀行の金融政策:景気対応
景気が上昇しつつある時に放たれる金融政策、敏感とされる日銀(日本中央銀行)の対応ですが、これはインフレに対する予防措置と予測されます。「物価を安定させることで経済の健全な成長を促す」このような考え方で調整を図っている日銀と長く好景気を続けたい政府側の調整によって日本経済・景気が定められています。