07/13為替と今後の景気の動向 不自然な中国株の反発
中国株が回復した事は日本の株式市場にとっても喜ばしいことだとは言えますが、あまりにも不審な株価の動きに驚きを隠せません。株価の下落は以前から言われていたので、ある程度の想定内と判断します。32%ほど値を落としたのには驚きましたがそれでも、まだ理解できる範囲でした。問題はそこから値をあげたのが少し不自然ではないかと感じることです。政府の介入は大幅な下落ではあり得ることですが、対処の仕方が力づくすぎると言った印象しか受けませんでした。
特に問題だと感じるのは売買禁止(中止)措置が多くの株式で取られたことです。国有証券大手を中心に株式の買い支えだけでも力づくだなと感じる所ですが、数種類の力技を用いてわずか7%持ち直しただけと考えると下げ幅は50%近くまで行っていたのではないかと疑ってしまいそうです。
ギリシャ以上の警戒を中国に
ギリシャのデフォルトも問題になっていますが、それ以上に中国に警戒感を示しておいたほうがいいのではないかと考えます。中国の株価を支えているのは、個人投資家の信用取引だと言われているので今回の暴落で大部分の投資家が大きなダメージを受けてしまった可能性も否めません。
一連の動きから、中国の市場から離れる海外投資家が増えるのではないかとも考えられており、多くの株式が売買禁止、または中止の株式が売買出来るようになった時にこそ、海外投資家の中国離れが起こる可能性は否定できません。それほどの出来事だったと言う事と、対応がそれだけ力づくで投資家の事を考えていなかった事が簡単に予測されます。
今日の為替予測
中国の株価が持ち直してから米ドル/円安傾向は続いています。日経平均も再び20,000円を越えてきたので下値が固いのではないかと考えます。ギリシャ問題の成り行き次第では円買いも進む可能性を捨てることはできませんが、大きく動かない場合は徐々に円安傾向を考えるべきでしょう。ですが、リスクが多い状況で動く投資家は少ないとも考えることは可能です。
ギリシャの動向と中国株式、注視しておくべき場所は非常に多いですが、狙い目と言ってもいいので動きがあるまで様子見も必要な日と言ってもいいかもしれませんね。バイナリーオプションで狙う際も大きなトレンド以外は信頼ができない相場とも言えるのでしっかりと見極めましょう。