04/22 為替と今後の景気の動向 解決の見えないギリシャリスク
改革案がまったく出ないというのも珍しいですが、逆に考えるとギリシャの内情はそこまで来ているということです。ユーロから出るという選択肢はここまでくるとほぼありません。ロシアや他の国が援助するということなら考えられるかもしれませんが、それは現実的ではありません。ユーロ側がギリシャを切ることが出来ない以上いわゆるゴネ得といった状況になってしまうわけです。
第二次世界大戦の賠償を後になって請求する意味は?
ギリシャを見てわかると思いますが、今更に請求をするのは国の内情を晒してしまっていると言ってもいいでしょう。このままユーロから見放されてしまっては、破綻がものの数週間でおこります。政権が変わったところで何も出来ないというのは過去の日本を見てもわかる事で、これでは信用を得ることはなかなかできないのではないかと思います。
ユーロ脱退というリスクは薄れていますが、新しいリスクは生まれ大きくなりつつあります。リスク自体が全くなくなってしまったわけではないので今後も注目しておきましょう。
今日の為替予測
ドル/円は119円台の後半を午前中はキープしていましたが、この先を考えると反発するのではないかと考えています。ただし小幅だと考えらるのは日経平均が高値の水準で保たれているからです。ここが落ちない限りは急激な円高にはならないのではないかと考えています。
米市場、ヨーロッパ市場では、今日の株高を受けて、また少し円安の流れに傾くとは思いますが、それまでは押し合いをしながら円高となって行くのではないでしょうか。
大きな流れは株価が堅調ということもあって円安の流れにはなるとは思いますが反発には注意しましょう。