02/19 為替と今後の景気の動向 昨日と一転利上げは期待薄
情報が錯綜していると言ってもいいのではないかと思います。それぐらいに円安と円高を繰り返す米ドル/円なのですが、昨日は長期金利引き上げは濃厚となって円安、そして今日の明け方は金利上げの期待が大きすぎ、期待外れの結果がでての円高です。こういった状況もあるという事を知っておかないといけませんね。
前日から状況が一変した理由は?
※画像はYahoo!ファイナンスのものを利用させて頂いております
「FOMC議事録では利上げに関する前向きな内容ではなかった」これが1番の理由になります。つまりはゼロ金利の長期化。1月の会合で、「相当な期間」という文言が外されたとされていたので、長期金利の引き上げに期待が持たれていたのはこの部分が影響しているわけですね。
ですが実際に議事録が公開されると、内容としてはそうでもなかった。というわけです。期待でドル高になった分、その期待の大きさの分だけドルが安くなったようです。
日本の状況にも似ている
日銀の黒田総裁もそうなのですが、同じ発言を繰り返しつつあります。慎重にタイミングを測っていると言ってもいいのでしょうが、「金融緩和は今すぐに必要ない」と「必要なら躊躇なく調整する」が繰り返されています。
難しいのはこうなってくると先日「円安政策は失敗だった」と発言した日銀関係者の方の意見が浮いてくる、矛盾してくるところを見ると個人的な意見を述べただけなのかもしれません。ですがその不用意な個人的な意見で、政策自体を妨害したと考えるとその日銀関係者は組織に必要なのか?と疑問に思ってしまいます。
景気回復の方向性でいろんな意見があるのは当然ですが、進む道を決めたからには進む方向を揃えないと日本という国の為にはよくないのではないかと少し考えればわかります。
今日の為替予測!
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今日は指標が多いのでチェックが大変かもしれません。早い時間なら円の1月貿易収支の結果に注目してみるのもいいでしょう。米市場、欧州市場での取引を狙うのなら1月景気先行指標総合指数、米2月フィラデルフィア連銀景況指数等があるのでそこには中もくです。動き自体の予測はギリシャの問題もあり長い目で予測するのは非常に困難になりそうなので、指標発表後のトレンドを「順張りで狙う」のがこういった相場ではいいのかもしれません。