08/13為替と今後の景気動向中国懸念拡大3日連続切り下げ

中国の動向は非常に怖いものがあります。ここにきて3日連続の人民元切り下げ。簡単には考えられないですが社会体制が違うとここまで大胆かつ強引に、何も考えずに為替への介入ができるのかと呆気に取られる展開になっています。注目したいのはこれはブラフではなく、本当に経済成長速度を増加させるために躍起になっているのではないかと考えられる事です。

これで経済成長は加速する可能性はあるでしょうが、間違いなく失ったのは世界の投資家からの信頼です。そして中国の発表しているGDPにも疑惑が向けられます。もともとあまり信憑性はありませんでしたが、今回のこの場当たり的な緩和を考えるともっと事態は進んでいるのではないかと勘ぐりたくなります。

下がる日経平均アメリカ利上げに影響は？

中国の人民元切り下げは今に始まったことではありませんが、連続で行うというのはあまり記憶にありません。一度で済ませたいとは思ったのでしょうが効果が思ったよりも少なく3度も行ったと考えられていますが、そうすると場当たり感が俄然ましてきます。投資として狙う以前の問題になりつつはありますが、日本そしてアメリカへの影響も確実に出ています。

特に影響が強いと感じることができるのが日経平均や米株価と言ったところでしょう。ですがしっかりと反発をしている部分もあるので切り下げの効果がどこまで続くかによっては米の利上げも苦しいものになるかもしれませんね。しかしながら、中国は本当に危険なのか？は未だに疑問が残ります。三度切り下げを行いましたが効果が思ったよりも薄いと言うのも気がかりです。

人口と工業力、経済成長をみても鈍化はしていますが対策が性急すぎるのではないかと考えられます。はっきり言うと中国の総合力は高いのではないかと判断していました。理由としては、リーマンショック時の対応の速さです。リスクについての対策のはやさはリーマンショック時にも見ていたので、この切り下げが混乱を招くだけであり、効果があるかは疑問が残ります。そうなると市場の混乱こそが目当てだったのかもしれませんね。