08/11為替と今後の景気動向 人民元2%切り下げ
本日はギリシャと中国で大きな発表がありました。一方はギリシャで債権団との合意を伝えるもので緊縮策にほぼ賛成と言った形をとるようになったギリシャ首相はギリシャ国内では批判を受けていますが、ぎりぎりまであがいたのは評価はしたいです。もちろんその御蔭で為替があれて損失をかぶった人もいるでしょうが、この自体を予見して利益を得た人もいることも考えておきましょう。
しかしながらもっともっと影響が大きくなりそうなのが中国の人民元2%切り下げです。これが一番の悩み所ではあるのが中国の経済成長率が実際はどれほどのものなのかが難しいところです。事前の対策として輸出促進のための切り下げならまだ余力はありそうですが、実際はそうでなかった時が少し怖い。リスクが大きいと感じます。
中国経済は限界なのか?
中国のGDPは全人口の一割が支えているといわれています。そう考えるとこれ以上の成長は残りの9割の人口を有効に使わないかぎり考えられないのではないでしょうか。豊富な資源と人口によって成長を続けてきた中国にとって、資源の価値の暴落は日本人が考えるよりも痛手であると判断するべきでしょう。
限界かどうかの判断はできませんが、強みである部分が薄れた、そして人口の多さを十分に活かしきれていないのが現状ではないかと考えます。中国自体にはまだまだ余力があると考えられますが、方向性次第では崩壊も考えられるのが現状と考えてもいいのではないでしょうか。
今日の為替予測
難しい相場になりそうです。日本の株式が強い、好調な会社が強いこともあり比較的に株価が急落することも少なく円安の傾向でしたが、中国からの影響か株価は一時低下。そう考えると難しい部分は多いと考えられます。ヨーロッパ、アメリカ市場を待って投資をするというのが狙い目です。円高の可能性は十分になりますが、日本の会社の好調を考えると円安傾向が強いのではないかと考えます。
難点としては125円代になると円買いが入るので円高の傾向が強いことです。一時的に125円代になってはいますがそこに円買い注文が多くあるのでしょう。注意が必要な展開になりそうです。