07/15為替と今後の景気の動向 注目は黒田総裁の定例会見
しばらく続いていた混乱も少し落ち着いた世界の経済ですが、今だからこそ指標、そして要人の発言に注意して改めて、各国の経済、そして景気の状況を把握しておきましょう。ギリシャのデフォルトは先送りされただけだと考えられますし、なによりも中国は未だに注意をしておかなくてはいけない状況です。
直接介入があってのこの状況、株価の回復具合と考えるとやはり勢いが足りないと思えるのが中国株式の実情ではないかと考えます。改めて感じたのが、影響は日本経済にも直撃する、それが中国の株バブルなので注意する事に越したことはありません。
要人発言に注意が必要な理由
※画像はYAHOOファイナンスチャート、指標を利用させて頂いております。
トレーダーがリスクを恐れて不安定な状態になっているとも考えられます。もちろんチャンスだと思えば思い切りよく動くのが投資家ですが、それでも今回の中国、ギリシャと連続で大きな動きがあっただけに、リスクを恐れた動きになるのではないでしょうか。
だからこそ、景気、経済に対してマイナス発言があれば大きく動く可能性は非常に高いですし、プラスの発言があったとしても大きく動かない。つまりは上値が重い状態になる可能性を秘めています。だからこそ注視しておきたいのが、日銀黒田総裁等の重要な人物の発言です。
定例会見はその一端でしかないと言えますが、注目していて損はないと言えます。経済の動き、為替の動きとしては重要です。景気面としては為替の動きよりも指標を見たほうが判断しやすい状況とは言えますが、直近で中国、ギリシャと大きな問題があっただけに、投資家も敏感になっていると予測します。
米小売は低迷
昨日発表された米小売高の指標は、残念ながらいい結果とはいえませんでした。9月の早期利上げが考えられている中でこの指標、慎重派だと言われているイエレン議長が早期利上げに踏み切るかどうかの場面での、この指標、利上げへの期待が薄れてしまい、ドルは値を下げています。
米ドル高/円安は、どうしても利上げ期待によってドルの値が上がっている部分もあるので経済指標の数値次第では大きく動く可能性を秘めています。しっかりと注目していて損はないでしょう。
そして、本日はそのFRBイエレン議長の発言が23時頃からあるので、そちらも十分に情報を集めておくのがいいのではないかと考えます。
今日の為替予測
米ドル/円で考えると日銀総裁の会見次第でもありますが、ドル安からの反発、もしくはもみ合いと言った形が想像されます。バイナリーオプションでポジションを取る際は、少し狙い難いと感じるかもしれません、大きな流れと言うよりも細かい流れが断続的にある展開が予想されます。
要人発言次第の一日になるかとは思いますが、主要な人物は限られています。特に先ほども申し上げましたが日銀の黒田総裁、そしてFRBのイエレン議長。特にこの二人の発言は重要なので、狙い目と考えてもいいでしょう。