06/10 為替と今後の景気の動向 1ドル122円高騰の原因は?
急激な値動きが予想外のところから起こった日本為替市場でした。特に注目したい発言は2つあり、どちらも重要で、どういった意図があったのかをしっかりと考えておかないといけません。今回はその中でも円にとっては重要な黒田総裁の発言に注目していきましょう。依然として円高傾向が変わることはないでしょうが、要注目と考えておいていいでしょう。
円高要因の黒田総裁の発言とは
一番の注目とも言えるのが日銀黒田総裁の「ここからさらに円安はありそうにない」です。これは実効レートではと言う言葉がつきますが、これは、これ以上は追加緩和がないのではないか?と思わせる事もあり、この発言を気に円高が急速に進みました。1ドル=124円半ばで推移していた相場は1ドル=122円台まで円が買われているのが、影響力のある発言だったのを印象的にしています。
サブプライム問題から、円高が続いてきましたが、ようやくサブプライム問題以前の値に戻ったとの判断をしたのかもしれませんし、まだ円安にはしたいがこれ以上の速度は危ないと思ったのか、どちらかは定かではありませんが、どちらにしても追加緩和への期待がなくなって、円を買う流れというのは今まで以上に増えてくるのは間違いないでしょう。
今日の為替予測
※チャートはYAHOOファイナンス様のものを利用させて頂いております。
今日はトレンドが出ているので狙い目と考えていいでしょう。米ドル/円が一番わかりやすくはありますが、基本的には円買いのトレンドがあるのではないかと考えます。一時期のグラフを見ればスイスフラン並のものがありましたが、株安で下値が弱くなっていたところに、狙ったかのような黒田総裁の発言。
ただし、ずっとこの流れが続くわけではありません。特に米ドル/円はいずれドル高の流れになるのではないでしょうか。