06/08 為替と今後の景気の動向 GDP大幅上方修正
明るいニュースと言えば明るいニュースなのかもしれません。国内の生産が上がらない限り景気はよくなりません。特にその値であるGDPは重要です。大幅修正の原因、速報と改定値の簡単な違いについて少し解説もさせていただきます。
設備投資が大幅増
前期マイナスだった設備投資が増えたことが要因とされています。悪い事ではないと思いますし、未来の為には重要なことですが、注目すべき点は個人消費が増えていない事です。企業の景気は徐々によくなってきているが、まだ民間まではその景気の良さが伝わって来ないと言う事なのでしょう。
しかしながら、徐々に回復の兆しとも言える部分が見えてきている事は良いことだと思っておきましょう。もちろん、まだまだ足りないと言うのはわかりきったことではありますが、一つ一つ兆しが見えていることこそ、経済回復への一歩です。
速報値と改定値の違いと言うと、「前回」の発表数値に変更があった場合は、「改定値」列に、訂正値が入り「改定値」となります。そのご発表される正確な数字とされるのが、「確報値」となるわけです。この辺りは少しややこしくは感じますが、後に様々なデータや、景気状況などと照らしあわせて出たのが確報値と言うわけです。順番で表すと「速報値」→「改定値」→「確報値」です。改定値と確報値は約1ヶ月後に出ることが多くなっています。改定値の値が重要であった場合は非常に大きな為替の変動も引き起こすので注意が必要です。
今日の為替予測
※画像はYAFOOファイナンスのものを利用しています。
米10年債利回りが低下していることから上値の重い状況が続いています。こういう状況が続いていると、米ドル/円は円高の流れは訪れる可能性があります。日本の方もGDPの修正があり大幅に上昇したこともあって、拮抗している状態と言ってもいいでしょう。
狙い目は難しく感じますね。更にはギリシャ協議の行方も追っておきましょう。ずっと解決の糸口は見えませんが、債務不履行になるデメリットを考えるとどちらかが譲る可能性もありますが、ユーロ側が譲歩する可能性は薄いので、ギリシャが拒めば予測が全くつかないチャートになりそうです。ユーロにも注目しておきましょう。