06/04 為替と今後の景気の動向 強いトレンドの無い円安
強いトレンドが生まれてはいませんが、基本的な流れが円安といった形になっています。ユーロ/ドルは指標通りの動きとなっていますが、円安の流れも急激すぎると、中小企業はダメージを受けかねません。倒産したとされるのはデフレ下で業績を伸ばしてきた業者が比較的に多いと言う数字もでていますし、一般的に言うデフレの流れは収まりつつあるのかもしれません。
原油安とアベノミクス
一般的に景気がよくなった、業績を伸ばした業者が多かったのは、輸出企業です。それはアベノミクスに伴った為替介入での円安が影響しているというのはご存知の方も多いのですが、発電の資源費だけで貿易赤字になってもおかしく無い事態が続いているのも問題でしょう。原子力発電所は徐々に減らして行く方向を維持しつつ稼働させていかないと、結果的に経済を著しく鈍化させてしまう可能性もあります。
このバランスが崩壊したら、日本もギリシャのように赤字で首が回らなくなってしまうかもしれません。失業率が恐ろしい数字になってしまっりなども考えられます。隣国の韓国では急激なウォン高で、青年失業率が10%近いと言う数字が出ているので、かつての日本がああいった状況だったことを考えるとぞっとします。
アベノミクスは効果があったか、なかったかの論争が行われていますが、アベノミクスを実行したことで少なくとも円高で身動きがとれない状況から抜け出せたと言う事実は変わりません。評論家の方には是非ともそれを前提で議論をしてもらいたいです。原油安、アベノミクスどちらかが欠けていれば、ここまでの円安はなかったのは事実でしょう。
今日の為替予測
円安のトレンドではありますが、強いトレンドかと言われると首をかしげてしまいます。多くのの通貨で円安の傾向になっていて、ここの関連性に注意をしておいた方がいいのではないでしょうか。強いトレンドが出ていないにも関わらず動きがあるのは不安が残ります。もちろん前日、前々日のユーロ、そしてオーストラリアは高値になるのは理解ができるので、狙うならしっかりとした理由がある箇所を狙うべきでしょう。
米市場欧州市場が開くと、米の指標5月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]と5月の失業率の指標発表に向けたポジション調整も予測されるので、単純にトレンドがドル高/円安と言うわけではないのでそこには注意して取引をしておきましょう。