06/03 為替と今後の景気の動向 持ち直したユーロ
昨日の経済指標の発表はユーロの持ち直しを感じさせられるものでした。ユーロ圏消費者物価指数(HICP)の指標が予想よりも良く持ち直した形になります。米の米4月製造業受注指数が非常に弱い数値だったというのも原因としてあるでしょう。
ドル高/円安の流れからユーロ発表
ユーロの指標が発表されてから急激に、米ドル/円も流れを変えたという印象はあります。それだけ外部環境の影響は大きいと言うことですね。それでは、ギリシャの問題はどうなるのか、想像しただけでも恐ろしくなってしまいます。
5日には決着がつくのではないかとは考えられていますが、一体どういった流れになってしまうのでしょう。事前に知っておきたいのはユーロ圏要人の発言ですが、あまりいいものを聞きません。例えば、ダイセルブルーム、ユーログループ議長が「ギリシャと債権者の合意は依然程遠い」と述べていたりと、困難なのではないかと思わせるほどです。楽観視はせずにリスク回避の動きは考えておいたほうが良さそうです。
ギリシャも、ユーロも同じ方向は向いているのは理解できますが、意見が同じと言うわけではなく期限となる二日前の現在でも意見が食い違っているのを想像するのは容易いです。
今日の為替予測
ユーロ圏の動きにはやはり要注意です。本日も発表される指標が多いので注意して見ておきましょう。状況によっては米ドル安が昨日のように起こる可能性を秘めています。米ドル/円の底は固そうですが、前回の少し弱い指標が響いているので下は122円代までが考えられ、ユーロの情勢次第ではドル高は少し後退するかもしれません。
注目しておきたいのは豪ドルで指標予想を超えると、豪ドル高がおこり高騰する可能性があります。興味のある方は狙ってみてはいかがでしょうか。バイナリーオプションの場合は豪ドルの取扱がないところもあるので注意してください。