05/22 為替と今後の景気の動向 中国株暴落 崩壊の予兆?
先日大暴落した中国株についても思うところはありますが、どうして暴落したのかを改めて考えてみたいと思います。中国バブルの崩壊の予兆か?とも言われているのもあり、原因をしっかりと知っておく必要があるでしょう。
中国株大暴落バブル崩壊か?
複数の中国の株式が大暴落をしたようですが、一つはソーラーの会社です。こちらの業者は技術的にできない技術だと専門家に指摘されたことで24分間で2兆円近くの損害が発生。これはバブルの崩壊と言うよりも詐欺に近いものではないかと思います。
漢能薄膜の場合
漢能薄膜という会社なのですが、薄くて曲がるソーラーセルと言う謳い文句で世界最大手のソーラー会社の7倍の時価総額がついていたのがここまでの大暴落を起こした原因と言えます。いくら技術的に不可能だと言ってもただの専門家が指摘したならここまで暴落はしなかったでしょう。
指摘した人物がブルームバーグのソーラー業界アナリスト、ジェニー・チェース氏だったのが重要です。「漢能薄膜の技術ポートフォリオの大半は実証されていない」この発言で株価の大暴落がおきたのです。つまりはバブルが崩壊したのではなく、実現出来ない技術を語って資金を集めていたのがバレたので株価が暴落したと推測ができます。
高銀金融と高銀地産
ソーラー会社の方は結論も付けれるでしょうが、高銀金融の方はそう考えられないのです。前もって知っておきたいのは高銀地産は今年3─5月に株価が6倍近く急騰していると言うこともあり、上がった分が落ちたのか?と思う方も多いでしょう。ですがこの急激に株価が上がった時に特に業績が拡大しているわけでもないと言う事に注目しておく必要があります。
さらに先ほど取り上げた漢能薄膜も株価は急騰しましたが、実際の業績が急激に拡大した形跡が見当たらないようなのです。これを意味するのは…。現在の調査で高銀金融・高銀地産と、漢能薄膜発電の株価急落の関連性は不明とされています。
中国バブル崩壊と言うよりも予兆か?
現状から考えられるのは中国バブルが崩壊の危機かと言われるとそうではなく、大規模な金融犯罪の可能性が高いのではないかと言うことです。ただし、これが切っ掛けになりバブル崩壊と言う可能性が捨てきれるわけではありませんので、注意しておくに越したことはないでしょう。
今日の要人発言
※チャートはYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いております。
日銀黒田総裁が強気になればなるほど。円高のリスクが高くなります。ここはジレンマを感じるところかもしれませんが、市場が期待しているのは追加緩和なのでこういったリスクが発生するのです。景気ではなくてマネーゲームが投資家にとっては最優先なわけです。擁護するわけではありませんが、それが投資家の仕事なので日銀総裁にはその辺りも含めて発言をしてもらいたいところです。
イエレン議長の講演にも注目
FOMCのイエレン議長も講演を行います。講演内容は「経済見通し」とズバリ聞きたいところを挙げてくるのが上手いですね。ですが、6月の早期利上げは考えられないので、それ以降に相当な弱気の発言をしないかぎり大きな変動はないでしょう。そう考えると黒田総裁の発言もと思いますが、現状は可もなく不可もなくという発言に留め、どちらとも取れない発言をするのが戦略になってくるのも納得です。
どちらにしてもポジション調整的な意味合いが強い市場になっているので、発言次第で大きく動くと言うことはないでしょう。
今日の為替予測
中国株で崩壊が認められる企業もあったようですが、主要通貨にはそこまで影響は出ていないようです。日経平均の方も少し値動きが激しくなっています。注意が必要ではありますが、1ドル120.8円台あたりが下値となりそうです。
株価の動きをみてもわかるかと思いますが動きの予測がしにくい上に、調整と考える方が多いのでポジションをしっかりと確認しながら様子見をすると言うのが今日のバイナリーオプションでの取引になりそうです。
狙い所が難しい日はあえて投資をしないのも戦略のうちではないでしょうか。