05/14 為替と今後の景気の動向 米小売高は予想を下回る
長期金利の上昇など期待できる数値は散見されていたものの、米小売高は予想よりもマイナスの数値でした。それに伴いドル売りが多くなり、全方面でドル安が見られました。ある意味こういった結果を予測されていた方も多いかもしれません。本格的にアメリカの景気回復が減速したのかどうかを考えなければ予測を建てることは難しいでしょう。
簡単に景気の減退は予測できない
※チャート画像はYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いています。
悪い指標もあれば良い指標もあるのが経済指標です。大きなもの、重要なものでは悪い面が目立ち始めたアメリカの経済指標ですが、長期金利の上昇等良い面も見えているのに注目しておきたいです。株価の値動きにも十分注意が必要になってきます。
特に欧米は株価の動きに為替の値動きが反映されやすくなっています。日経平均も動きと連動をしますのでしっかりと経済指標がない場合などはしっかりと見ておいたほうがいいでしょう。
ユーロにも警戒を
更に怖いのがギリシャの動向です。なかなか鎮火しない上に支援は先送りになるなど、改善案が上手く出せていない所もリスクです。このままギリシャが改善案を出せないとなると、本当にギリシャ破綻が現実的になります。
ユーロにはその気はないとは思いますが、ギリシャの政府が緊縮策反対で樹立したようなものなので、簡単に飲めないのも理由のひとつでしょう。流石に支援を受けれないとなると国として滅んでしまうので、政府がまた変わるか、国として滅ぶかのどちらかしかありません。もうひとつ考えられるのはロシアの庇護下に入ると言うことですが、これが一番厄介であり、EUが警戒していることでもあります。
だからこそ、破綻はしない。最終的にはEUが面倒を見るのではないかと考えられているのですね。
今日の為替予測
今日の予測をすると、米ドル/円ならドル安円高になりそうです。前日からの流れを引っ張る形になりそうですが、反発も十分にあり得るので日経平均等、反転反発の要因、影響のある部分には注目しておきましょう。119円台前半から後半にかけてのレンジで取引は進みそうです。
外的要因で為替の動きが変化するのにも注意が必要で、特にEU、ユーロの動向には目を光らせておいて損はないでしょう。