04/17 為替と今後の景気の動向 米FRB当局者の利上げの思惑は?
ドル安の状況が続いてはいますが、指標の結果も悪いものが続いています。もちろん悪いだけでなく良い指標もその中にはあります。ですが、こうなって来ると難しくなってくるのが、次にドルの価値が高くなる大きな要因と考えられている利上げですね。しかしそこでも問題が出ていて、非常に予測がしづらい状況になっています。
FRB内でも意見が割れているのか?
難しい判断なのはやはり情報を多くもっているFRBでも同じのようで意見が割れているようです。例えば、アトランタ地区連銀のロックハート総裁は利上げについて「やや早めよりも、やや遅めの方が望ましいと考えている」と発言されています。それに対して、クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、第1・四半期に軟調となった米景気が盛り返せば、FRBは比較的近いうちに段階的な利上げに着手する必要があると述べています。
これらの状況から、エコノミストの間では利上げは秋以降という見方も広まっているからこそ、ドル安になっているわけです。
利上げについては経済に大きなダメージを与える可能性があるだけに、慎重になるのは当然と言えば当然ですし、何よりも今の経済指標の数値の不安定さで利上げに踏み切るメリットは少ないでしょう。メスター総裁の言うように指標次第で利上げがあるかもしれない。と頭に入れておく程度が今はいいのかもしれません。
今日の為替予測
※チャートの画像はYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いております。
連日難しい相場が続いていますが、こういった日は米ドル/円で日経平均の動きを観察しておいたほうがいいでしょう。ここ数日、日経平均自体も大きな値動きをしていてそれに呼応するように、ドル/円も緩やかにですが動いています。ドル高という流れがあるかとは思いますが、株価が下落した場合はリスクを回避しようとドル安/円高と言った形になり、その逆も大いにあります。
落ちた所での買戻しも昨日のようにある可能性が高いのでポイントとしては「日経平均の動きをチェックする」となります。ポイントを抑えてしっかりと取引をしていきましょう!