03/24 為替と今後の景気の動向 ドル売りは一服も指標次第か?
先日から続いていたドル売り/円高の流れはそろそろ下値かと思われているようです。119円台が下値だとは思われていましたが、119.60あたりから反発。下値はこの辺りではないかと思われます。ドル/円には注目して行く必要はもちろんあります。更に気になるのが欧州とロシアの対立で、欧州にまたリスクがひとつ増える事態になりかねません。
ロシア、デンマークに圧力
※画像はYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いております。
対立をしているのは政治面での問題で、欧州のミサイル防衛計画(以後MD計画)への参加をした場合、「同国軍の艦船がロシアの核攻撃の対象になり得ると警告」と直接的に威圧をしています。今までもロシアの対外政策は圧力的なものが多く、EU圏内の国を直接指定したのはあまり記憶にはありません。それだけ脅威だと見ていると考えてもいいでしょう。
依然としてウクライナ情勢もあるだけに心配です。更にMD計画を進めているのがアメリカであると言うのも注視しておきましょう。経済制裁などに発展するとしてもまだ先の話ですが、リスクとして頭の片隅にいれていて損はない事案です。ユーロは金融緩和をしてはいますが、トラブルの火種(ギリシャ、ウクライナ、今回のロシアとデンマーク)を多く抱えていることもあり、長期の投資では狙い辛いと言えるでしょう。
米2月 消費者物価指数(CPI)に注目
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目線をアメリカに戻すと、今日の米消費者物価指数(CPI)次第では下値と思われている119.60を下回る可能性があります。予想よりも悪い場合は十分に想定されるので今日の消費者物価指数(CPI)は注目です。
消費者物価指数に対する見方としてはCIP上昇→インフレと判断→インフレを懸念した利上げ→利上げされたら金利が上がる→金利が上がったらその通貨を欲する投資家が米ドルを求める→米ドル上昇といったような考え方ができます。注意点としてはインフレだから物価の価値が上がり、貨幣の価値がさがるのではなく。なんらかの原因で物価が上がり、貨幣の価値が下がるのがインフレです。インフレが原因で貨幣の価値が下がるのではなく、他に理由がありその部分が重要ということを覚えておきましょう。また本来インフレは通貨の量が増加(膨張)していくことを意味し、monetary inflationとも呼ばれ、物価レベルの上昇(price inflation)とは区別されることも多いです。
バイナリーオプションの場合は狙い目としては簡単で、予想を上回れば円安。下回ればドル安になる可能性が高いです。為替チャートが動いてからでも短期の取引なら十分にポジションは取れるのではないかと思いますが、重要な指標なので指標が指す意味を考えながら投資をしてみましょう。この指標が重要なのはアメリカの年内利上げに関わってくる可能性が高いからです。
先日の指標では、利上げの観測が遠のいたのでドル売りへと繋がっていて、ここでの指標が悪いとなると年内の利上げが疑わしくなります。今後を左右するとまではいいませんが非常に重要な指標なのでチェックしましょう!
※この予測は個人的に予測している部分も多いため外れる場合も多々ありますがご了承下さい。