03/16 為替と今後の景気の動向 注目は株価と指標
首相発言なども重要視してもいいですが、安定推移が望ましい等ゆっくりとしたスピードでの円安を施す発言が目立ちます。もちろん給料のベースアップなどの一般への景気回復を実感した上で物価が上昇していったほうが、安心も安定もするのは事実ですし、購買意欲も上がることは間違いないでしょう。
株価には要注目
株価の値上がりはすさまじいものがあるのですが、バブル時はまだまだ高かったので安定水準ではないと言うことでしょう。不況の中今まで利益を出して乗り切ってきた輸出業は力を回復させてきていますし、工場の国内への移転も進んでいます。ゆっくりとですが景気が回復していると考えていいでしょう。問題点はデフレ産業と呼ばれた企業は、現状では経営が苦しくなる一方ということです。
例えるなら100円均一ショップの品物を作っている工場等は非常に厳しい立場になるでしょう。輸入していた業者ですら円安でダメージを受けるはずです。
インフレがいいのかデフレがいいのかと意見があるようですが、真ん中くらいが丁度いいと思うのは私だけではないでしょう。安いものを買うのは得した気分になるかもしれませんし悪いことではないのですが、それによって経済の循環は滞りがちになってしまいます。動く金銭の量が少ないと景気は活性化しません。
動意薄の場合は?
株価にも反応しない場合も考えると指標を狙うしかないでしょう。17日には日銀の黒田総裁、18日にはFRBのイエレン議長の定例会見があるので要注目です。指標発表前は動意薄で揉み合いになる可能性が高いので、様子見というのも考えてもいいでしょう。株価の上昇で円安の可能性も捨て切れませんが、株価の値上がりは誰がみても予想できるので、市場が敏感に反応するかと思うと、少し難しいような気もします。
指標発表で121円代での攻防が続くのではないかと考えます。狙い目を考えるならやはり指標になるでしょう。