03/09 為替と今後の景気の動向 ギリシャへの不安再熱
一時は落ち着いたかのように思えたギリシャのリスクなのですが、まだ燻っていると言ってもいいでしょう。ギリシャは債権者が納得の出来る改革事項の詳細を提出できない限り支援はできないとしています。この期限は4月となっており、実際に期限が迫っているのも事実です。
債権者側が納得する改革案とは?
どういったものがユーロ圏の債権者が納得する改革案なのか考えてみる必要があり、それは政権を奪った新政権のマニュフェストを覆さずに達成できるものなのか、そしてギリシャの新政権はしがちなのは駆け引きです。ギリギリまで引っ張って結局は合意。という形にはなるでしょうが、それでも今後に不安は残ります。
政権を奪ったマニュフェストを達成できないとなると次回も与党になれるという保証はどこにもありません。1番苦しい時期だけの就任ということに成りかねないのが現状です。
ギリシャ側としてはいかにマニュフェストを達成が近い位置での改革案が出せるか、そして根本からの経済体制を変えることができるのかが重要になってきます。そうでもしないと債権者側も国民も納得しないでしょう。
またこれは、クーレECB理事の「ギリシャ政府が経済成長を創出し、経済的自立を取り戻す責任を果たす方が先だ」という発言からもわかるでしょう。
米雇用統計での利上げの早まりに期待
ドル/円ではやはり重要な指標、米雇用統計が予想よりもよく、利上げが早期に行われるとの観測があったからと言えます。この辺りの動きが一つの情報次第で1円近くの円安、円高を起こす可能性もあるので狙っている方は情報は集めておいたほうがいいでしょう。
日経平均、NYダウと株市場は続落していますが、これはどちらかというと利上げを警戒したために起こったためと思っていいでしょう。
今日の為替予測
主要人物、要人の発言に注意しながらの投資を行ないましょう。ドル/円は上値が重く120円台後半での揉み合いになりそうです。ユーロはギリシャ問題が解決しない限り不安定なので狙いにくさがあります。状況をみた投資になると思いますがドルの強さが想像以上なのでそこが狙い目かもしれませんね。