02/23 為替と今後の景気の動向 ギリシャのリスクは緩和
ユーロの情勢で良いニュースと言えば20日にギリシャへの支援の延長を決定させてのですが、これが非常に妥協的であったと国内では不満が高まっているようです。ですがギリシャには支援延長を要請しないという選択肢はほぼなく、拒否する方法としては脱退といった形になるのが目に見えていたと言ってもいいでしょう。
ギリシャが妥協
※画像はYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いております
緊縮策を解く政策を行うにも資金は必要で、実際にギリシャは支援を受けなければ破綻してしまいます。新政権は政権を取るまではよかったのですが、それ以降は全く身動きがとれない状況だったと言ってもいいでしょう。1番のリスクがギリシャの脱退ということになります。
免責や、ドイツに対する第二次大戦時の補償請求など迷走していたかに見えたのですが、できる事を最大限にやって交渉の場に臨もうとしたのかもしれませんね。新政権は政権をとってみて実際に自国の力だけではどうにもならないと言うのを理解したのかもしれません。
これによって国民が不満を持っているようですが、資金がないと改革もできないというのは理解しておくべきでしょう。
ギリシャのリスクは緩和されたの?
ギリシャ自体のリスクはまだ残ってはいますが、今回の件で非常に緩和されたのではないかと考えます。ですが、情報はしっかりと持っておいたほうがいいでしょう。緩和はされましたがリスクを抱えていることには変わりません。
ルーブルが再び危機に
ニュースをご覧になられている方はご存知かもしれませんが、ロシア、ウクライナが停戦合意後にも関わらず戦闘継続、そしてウクライナ側のデモに爆発物と一向に落ち着く様子がありません。この自体を深刻に捉え、米そして欧州が追加の制裁をするとの話も出ています。
ルーブルの変動には以前注意が必要です。
今日の為替予測
ユーロはリスクが緩和されましたが様子見が続きそうです。ドル/円は日経平均の上げ幅がよかったのですが、市場はそこまで動かず予想の範囲内と言ったところです。今日は日銀・金融政策決定会合議事要旨の指標があるのでそれまでは119円代近辺での推移となりそうです。
ルーブルの動きには注意が必要なので、しっかりと情報を確認しておきましょう。更にはギリシャ政府の経済措置リストへの警戒感もあるのでやはり119円代近辺との見方が強いでしょう。