日経平均株価と為替の影響はバイナリーオプション攻略法に役立つ
バイナリーオプションの攻略法のひとつに、日経平均株価と為替の影響を活用する方法があります。株式と為替は金融商品という接点以外はないように感じますが、実は非常に密接な関係で相互作用を及ぼします。
日経平均株価と為替の関係を知ればバイナリーオプションの勝率を確実に上げることができるでしょう。
目次
バイナリーオプションの日経平均株価も東証一部上場の225銘柄で構成
日経平均株価とは、日本市場の東証一部上場の225銘柄で構成されています。
東証には、「東証一部」、「東証二部」、「東証マザーズ」、「東証JASDAQ」の4種類があります。東証一部はその中でも大企業が多くを占め、約2,000種類以上の上場企業で構成されています。
日経平均株価は、その約2,000種類の株式銘柄から225種類を選別したもの。日本の上場企業の代表、とイメージすれば理解しやすいでしょう。たとえば、「任天堂」、「トヨタ自動車」、「ソニー」、「NTTドコモ」といった有名企業が名を連ねています。
バイナリーオプショントレーダーは株式トレーダーではないので、必要以上に詳しく覚える必要はありません。日経平均株価は日本代表の225種類の株式、それだけ覚えておけば大丈夫です。
円安(円高)になると日経平均株価は上昇(下落)
上記画像は日経平均株価と為替の相関関係は、偶然ではなく説明のつく現象です。
- ・日経平均株価が上昇すると円安になる
- ・日経平均株価が下落すると円高になる
相関関係はあくまで基本です。かならずしも毎回そうなるわけではありません。円安/株安や円高/株高というパターンもあり得るということです。
なぜ日経平均株価の上昇と円安の相関関係が成り立つのでしょうか。
それは日経平均株価の構成銘柄にハイテクや自動車産業といった輸出関連企業が多いためです。輸出関連企業は、円安のほうが商品を高く売れるのが基本です。わかりやすく説明しておきましょう。
- ・1$=100円で米を売る
- ・1$=120円で米を売る
ドルでは同じですが円換算したときに1$=120円で米を売るほうが20円利益は増えます。
これが何億という商品の売買になるわけですから、輸出関連企業は円安のほうが基本的に売上は増えるということです。まとめると以下のような流れです。
- 1.売上が増えて業績が良くなる
- 2.業績の良い企業は株主の需要が高まり株価が上がる
- 3.個別株が上がれば日経平均株価も上がる
つまり、日経平均株価は輸出関連企業が多く、輸出関連企業は円安になると売上が良くなり、売上が良くなると株価が上がり、株価が上がると日経平均株価の底上げにつながるということです。
また、ここでは円安/株高になる傾向を説明しましたが、逆に円高/株安の傾向にもなります。もちろん横ばいのケースもあり、日々の市場の動向に目を配ることが重要です。
為替と日経平均株価は海外投資家が関係する
為替と日経平均株価は海外投資家から影響を受けています。日本市場は世界的にも大きな市場。海外投資家は投資先として興味を持っています。
海外投資家にとって日本は外国になるので、株価変動リスクと為替変動リスクを同時に抱えます。そのリスクヘッジとして日本株の購入と同時に円売りを行います。
そして株価が上昇すればヘッジ比率を均等にするためさらに円売りをしてきます。逆に株価が下がれば円買いをしていくため、円高/株安になりやすくなるということです。
日本の株式市場は海外投資家の売買比率が高く決して無視できない現象です。海外投資家の売買比率が高いかぎりは、日経平均株価と為替における円安/株高・円高/株安の連動性は基本的に続くと考えて問題ありません。
日経平均株価の上昇を予想して円売りでエントリーする攻略法
日経平均株価と為替の連動性は、バイナリーオプションの攻略法に役立ちます。
バイナリーオプションでエントリーする通貨ペアは米ドル/円を選んでください。クロス円でもトレードはできますが、基本はドルストレートを選ぶほうが正攻法です。日経平均株価の上昇を予想できれば、円売りでエントリーしていくルールを決めます。
たとえば「今日は日経平均株価が上昇している」「大企業の決算も良かった」「このまま日経平均株価は上がりそうだ」という納得できる予想をします。そこに経済指標の結果/ゴトー日/株式市場の昼休み/14時以降や週末前は手仕舞いが多いといった複数の情報をまとめて決定します。
なんとなくトレードするのではなく、他人に説明できるような理由付けをしたうえでエントリーしていくことがバイナリーオプション攻略法の勝率を高める秘訣です。
日経平均株価の下落を予想して円買いでエントリーする攻略法
バイナリーオプションは日経平均株価が下落して為替が円高になってもエントリーチャンスです。
日経平均株価の下落を予想してすでに円高方面に為替が動いていれば、円買いでエントリーしていくとルールを決めます。先に説明した円安/株高のエントリー思考と同じく情報を的確にまとめて判断します。
エントリー根拠が決まれば、あとはタイミングを見計らってトレードしていきましょう。
日経平均株価や為替が横ばいのときはレンジを意識する攻略法
日経平均株価や為替が横ばいで推移しているときは、レンジ上限下限でエントリーすればうまくいく可能性が高いです。むしろ横ばい相場こそバイナリーオプションの性質を活かせるくらいです。
バイナリーオプションはエントリーしたレートより1pipsでも判定時刻に越えていれば利益になります。株式やFXでは利益になりませんが、バイナリーオプションは関係ありません。
そんな横ばい相場のときは、レンジ上限下限に何度もタッチする傾向です。ということはレンジ上限下限にラインを引いて逆張りすれば何度も繰り返し勝てる可能性があります。
いずれは突き破られますが、それまでは取り放題ということも珍しくなく、横ばい相場を見極めれば勝率を上げられるでしょう。つまり、日経平均株価と為替を見比べれば、横ばい相場と判断できる材料になるということです。
バイナリーオプション取引は株価の方向性が決まってから始める
結論として、日経平均株価の方向性が決まってからバイナリーオプションは始めるべきです。日経平均株価は午前9時からトレードが始まります。
しかし、この時点ではまだ株高になるのか株安になるのか決まっておらず、売買の攻防戦が繰り広げられます。具体的に方向性が決まるのは午前10時以降になりがちです。
午前10時には為替レートの仲値も決まり、開場直後のような攻防戦は落ち着いています。方向性が定まる前にバイナリーオプションを始めても、それは日経平均株価と為替の相関関係を活用した攻略法にはなりません。
日経平均株価と為替を参考にしてバイナリーオプションをする場合は、かならず方向性が決まってからトレードを始めるようにしましょう。
日経平均株価が使えない際の攻略法
日経平均株価は、平日の午前9時~11時30分(前場)午後12時30分~午後15時(後場)のみレートは動きます。それ以外の時間帯や日本の祝日は日経平均株価と為替の相関関係を利用したバイナリーオプション攻略法は使えません。
そんなときは日経平均先物を代わりに使うことができます。
もちろん日経平均先物はあくまで先物。個別株に影響を与えることはありません。しかし、為替と似た値動きをすることが意外にも頻繁にあります。
少なからずとも他国の株式、たとえばNYダウを参考にトレードするよりは相関関係を感じる場面が多々あるでしょう。
日経平均株価と為替の連動を一発で見極めるMT4の複数チャート表示
日経平均株価と為替がトレード当日に連動しているか調べたい場合、MT4のチャートを分割表示すれば一目瞭然でわかります。
上記の画像のようにMT4ではチャートを並べて表示ができます。
複数のチャートを表示する方法は、以下のとおりです。
複数チャートの表示方法
1.表示したい日経平均株価や為替にカーソルを合わせ右クリック
2.チャート表示という項目を左クリック
3.自動で対象のチャートが画面に表示される
4.縦横自由に伸ばしたり縮めたりして調整する
5.上下にチャートを並べて連動しているか確認する
このようにMT4は簡単に複数のチャートを表示できるので便利ですが、スマホアプリのMT4は残念ながら複数のチャートを同時に表示できません。
可能であればパソコンでMT4を起動する、または複数のチャートを同時に表示できるFX業者の専用アプリを利用するようにしましょう。
バイナリーオプションは日経平均株価と為替の相関関係を利用して攻略!
今回は日経平均株価と為替の相関関係を利用したバイナリーオプション攻略法について解説しました。
最後にこの記事で解説した大事なポイントをまとめておくので、おさらいの気持ちで確認してください。
・日経平均株価は東証一部の代表225社で構成されている
・日経平均株価と為替(米ドル/円)の値動きは相関関係あり
・日経平均株価が値上がりすれば円安になりやすい
・日経平均株価が値下がりすれば円高になりやすい
・株高/円安のときはハイでエントリー、株安/円高のときはローでエントリーしていく
・横ばいのときはレンジ上限下限で逆張りエントリーする
・日経平均株価の方向性が決まってからトレードを始める
・MT4で日経平均株価と為替のチャートを同時表示すると連動性を確認しやすい
以上のとおり日経平均株価と為替の相関関係をうまく活用すれば、バイナリーオプションの勝率は確実に上がります。
ぜひ日経平均株価と為替の相関関係を活用したバイナリーオプション攻略法を試してみてください。