バイナリーオプションで経済指標をチェックして予想する方法
バイナリーオプションを利用する以上は経済指標のチェックは欠かせない物となりますが、実際は経済指標のチェックを怠っている方が多く見られます。世界経済の流れを把握し、為替相場を読むのに経済指標は必須な知識であり、勝率を上げる為にもどの様な物かを把握して確実な勝率アップに繋げましょう。
経済指標の確認には見方が必要で少し難しい内容になるかもしれませんが、今後のトレードに活かし勝率を上げる為にも是非ともマスターしておきましょう。
目次
経済指標についての知識を身につける
経済指標とは世界各国の経済状況を数値として公表する事で、毎日様々な国の経済状況が発表されています。「貿易」や「失業率」などの相場に影響を及ぼしやすいジャンルと国を事前に把握する事で、発表が合った瞬間に相場が上がるか下がるかの予想が安易となります。
バイナリーオプションで経済指標が重要になる訳は、発表される内容によって米ドルやユーロなど重要な為替相場が大きく変動する可能性を事前に把握する事が可能で、それに合わせてトレードを行う事が勝率のアップに繋がり、結果バイナリーオプションでの利益に繋がる要因となるからです。
- ■景気の確認
- ■経済状況の把握
- ■為替相場への影響大
- ■狙い目日時の把握
経済指標の主なジャンル
経済指標の発表は様々なジャンルに分かれており、ほぼ毎日どこかの国の経済事情が発表されています。失業に関する事や輸入業に関する事などジャンルも多岐に渡っており、今まで経済指標を見た事が無い方にとっては何が何やらとなってもおかしくありません。
まずは経済指標でどの様なジャンルが公表されているかをご説明します。
経済指標の詳細と内訳
GDP | 国内総生産の事で一定期間内で国内で生み出された付加価値の総額を指します。GDPの上昇は国産の増加を招き、下降は輸入に頼っている事です。 |
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金利 | 主に政策金利を指しており、基本動きは少ないですが利下げ(米国)やマイナス金利(日本)などの公表で大きく動く事がある |
景気 | 景気動向指数の事でGDPや製造業、失業率など全てを合わせて計算され上昇すれば好景気、下降していれば不景気となります |
雇用 | 雇用ジャンルも多岐に渡りますが、雇用の増加と失業率が発表されます。雇用の増加=好景気となりやすいです。 |
物価 | 物価指数の事で、生鮮食品などの物価を指しており物価が上がればインフレ気味、下がればデフレ気味と国の状況が把握出来ます |
貿易 | 輸出や輸入による収支の指標で為替レートによって大きく変動しやすく、輸出相手との比較が必要です。 |
住宅 | 単純に新規住宅が売れているかどうかの指標です。住宅が売れれば家具や家電も売れ、貿易や景気の変動にも左右します。 |
大まかにジャンル訳をすると上記の通りですが、基本的には雇用数が上昇したり住宅が売れたりすると好景気という事になり、必然的に円高になりやすいという事です。
通貨ペアを中心に注目をすると、日本の雇用数が上昇したり米国の雇用数が下降をしたりするとUSD/JPNがドル安/円高になりますので、「High」「Low」の予測も立てやすくなります。
これに注目!重要度が高い経済指標
上記の様に指標を一つ一つのジャンルに分けてもその中で更に細分化していますので、結果どれを見たら良いのかが分かりづらくなっていますので、見る価値が高い経済指標を実際に公表したいと思います。
経済指標カレンダーを公表しているサイトでは大体重要度をランク付けしており、相場に影響しやすい物が分かりやすくなっています。
米国雇用統計
- 発表日:毎月第一金曜日
- 発表時間:日本時間21:30
アメリカ合衆国が毎月1回(第1週 金曜日)に発表を行っている指標でジャンルごとに「就業者数」「失業者数」が発表されています。雇用の増加と失業率の低下は好景気を示す事となり、ドル高に為りやすいと言えます。
米国の雇用者数は為替相場に影響を与えやすく、特に「非農業部門就業者数」は重要で発表と同時に相場がいきなり動く事も珍しくありません。
GDP(国内総生産)の発表
- 発表日:四半期ごとの翌月末
日本や米国だけではなく独、英国、中国など様々な国から発表がありその国の経済基盤を指し示していますので、GDPの上昇や下降で為替相場は敏感に反応をします。基本的に四半期(3ヶ月)毎の発表となりますので、発表時期を逃さない事が重要です。
発表自体が2回ある事が殆どであり「速報」の発表と「確定」の発表は速報と確定のズレが大きいほど相場が大きく変動しやすく狙い目と言えるでしょう。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC)
- 発表日:年8回
- 発表時間:日本時間04:15
アメリカの中央銀行が発表する政策金利の事で「連邦公開市場委員会(FOMC)」によって今後の政策金利が定められ発表が行われます。中央銀行から様々な一般の銀行に融資が行われますので、金利は重要な指標となり、景気に左右される事となります。
アメリカの景気が良い時は金利が高く設定され、景気が悪い時は金利が低くなりますのでいわゆる利下げに繋がります。アメリカでは米中貿易摩擦の影響もあり、利下げが検討されていますので、景気が宜しくない=ドル安になるという方程式です。
- 狙い目の経済指標記事を公開中→バイナリーオプションの経済指標攻略
経済指標の見方はここに注目
経済指標は様々なサイトで公開されていますが、一例でみん株FXの経済指標カレンダーより数値の見方をご説明します。
- →経済指標カレンダー(みん株FX)
予想と結果の差が重要
上記は7月5日に発表されたアメリカ・雇用統計 06月のカレンダーです。重要度や予想数値や結果が表示されていますので、これらのデータが非常に重要な物となりますので要チェックです。
- ①前回ドル円変動幅(数値が大きいほど変動が大きい)
- ②前回(改定)(前回発表の増加数)
- ③予想(今回発表の予想数)
- ④結果(今回発表の結果数)
結果の項目は発表後に入力されますので、発表前は空白となります。重要なのは発表前の予想数と発表後の結果の相違です。単純に差が大きいほど相場に影響を及ぼしやすくなっており、今回は発表値が大幅に増加(雇用数の増加)となっていますので、好景気の指標となり、ドル高に繋がっています。
予想値と結果の差が少ない場合は予想通りという事になり相場への影響は微々たる物です。バイナリーオプションのトレードへ活かす為には予想値と結果の乖離が大きい物が狙い目であり、変動幅が大きい物や重要度が高い物を中心にチェックをすると良いでしょう。
経済指標の相場への影響
それでは実際に上記で説明した「アメリカ・雇用統計 06月」のデータがどの様に為替相場に影響したかを見ていきましょう。
発表があったのは7月5日の21:30で、グラフをみて分かる通りとてつもない勢いで円安(ドル高)になっているのが分かると思います。
元々は予想値が16万人で発表値が22万人超えという大きな乖離が合った事からこの様な現象が起こっているのですが、元々アメリカの雇用指数は予想を下回る事が多く、今回も元々利下げを検討している状態ですので、前月と同じ下降すると予想されていた事が原因です。
この時にバイナリーオプションで結果の発表と同時に「High」にてトレードを行うとほぼ利益に繋がるという状況が生まれます。もし雇用率が大幅に低下した結果であればドル安になりますので「Low」にてエントリーを行えば問題ありません。
経済指標はここに注目
- ■予想値と結果の差が大きい程狙い目
- ■発表と同時に素早くエントリー
- ■重要度が高い指標は張り付いて狙う
- ■約定拒否で諦める事も重要
バイナリーオプションで経済指標狙いは重要
この様に経済指標とバイナリーオプションは綿密な関係にあり、経済指標を参考にトレードを行う事で勝率のアップに繋がりやすくなるという事は間違いないと言えるでしょう。
重要なのは「動きの大きい経済指標の確認」と「発表の瞬間のトレード」この2点を守る事です。上げる場合も下がる場合も瞬間的には大きな変動が発生しやすいですが、直ぐ様反発をする場合もありますので、素早くエントリーを行う事が肝心です。
素早いエントリーの天敵、約定拒否に注意
約定拒否は主にバイナリーオプションのサイトが混雑している時に発生しやすい状況の事で、「High」か「Low」でエントリーを行った瞬間に無効にされます。意図的な発生ではありませんがユーザーが集中をするとサーバーが混雑し、エントリーが出来ないという状況が発生しやすくなります。
特に経済指標狙いは他のユーザーも同じ様に狙って来ますので注意と対策が必要です。
- 約定拒否の対策方法
→ハイローオーストラリアで約定拒否(エントリー)出来ない原因と回避方法
約定拒否は人気が高い「ハイローオーストラリア」で最も起こりやすくなっていますので、経済指標狙いではスピードが命となり、ハイローオーストラリアは向いていないとも言えます。通常のトレードはハイローオーストラリアで経済指標狙いは他のサイトと分散をするとリスク回避になり、安定したトレードが可能です。